【コラム】小学校受験、行動観察について、親子でやってほしいこと

表現力を磨いて、自分で生き抜いていく力を身につけよう!

「子どもの心をゆたかに」感性と表現力を磨く、トリッピーキッズ表現力お教室です。

 

梅雨に入りましたね。

この時期になると、小学校受験の生徒さんたちが、行動観察のお悩みでご入会頂く方が増えてきます。

 

行動観察は、初めてのお友達に声をかけたり、自分からアイデアを出したり、、、

協調性や自主性、独創性、性格や、言葉遣いなど、色んな面、

というか、その子の「そのまま」を見られています。

ですので、一番、その子の持っている素敵な部分が出れば一番良いと思っていますが、いかがでしょうか?

お子さんは、自分らしく、素敵に、その時々の状況を楽しんでいますか?

まず「素敵な状態」が、通常のその子の状態であるか?という問いも出てきますし、

この「楽しむ」というところに、ポイントがあると私は思っています。

 

何事も、楽しんでいないと、輝きが出てきません。(と、私は思っています)

演劇と一緒だな、と思います。

演劇は、お金を頂いて、何かしらを期待して「見て」いただいている訳ですが、

日常生活でも、人は人に対して「見ている」ということに着目していただきたい。

 

そうなんです。

言動ひとつ一つ、普段から見られているのです。

些細なことですが、職場でキーボードを叩いている姿勢や、ドアを開ける時のドアノブの掴み方等…

どこまで意識をするかですが、人と同空間にいるということは、

何かしら目の端でも、見られているのです。凝視されてなくても、感じられているのです。

 

所作や動き、姿勢を綺麗にすることを練習しなくてはいけないな~と思うのですが、

その前に、

演劇的に言うと、動きは心の状態が表に出ているので(役柄や演出によっては、そうでない場合もありますが)

綺麗な動きにする練習も必要ですが、

最初に、「本質」を見抜かないといけないかと思います。

 

「本質」は「なぜ?」から、はじまると思います。

 

「なぜ、姿勢を正すの?」

「なぜ、お友達に声をかけないといけないの?」

「なぜ、仲良くしないといけないの?」

「なぜ、こんな練習するの?」

「なぜ、試験をするの?」

 

これらの「なぜ?」に対して、お子さんに説明してますか?

 

子どもは納得してくれると、スッと、行動してくれます。

元来の性根は、凄く素直ですし、

対等な関係を築くと、自分の様々なことを話してくれ、

質問してくれたり、コミュニケーションを自らおこします。

 

これらの「なぜ?」は、子どもは口にしないだけで、心に眠っている「問い」として、秘めているかもしれません。

その問いを、親御さんが説明して、納得させてあげることが大切です。

 

 

そして、

親御さんが望む行動もあるかと思いますが、

行動観察でしてほしいことは、最初にもお伝えしましたが、きっと大半の方は、

その子の持っている素敵な部分」を、ありのままに出すことですよね。

 

この状態を望むなら、

「我が子の素敵な状態って、どんなこと?」を紙に書いて、親御さんも一度認識をして頂き、

その状態が明確になったところで、その事柄を、お子さんにも伝えてもらえたらと思います。

 

きっと、親御さんが書かれた紙には、

お子さんの良い部分、本来の素敵な部分が、書かれているはずです!!

それを、お子さんに「普段、あなたは、これが出来てて、とても素敵なの」と伝えるということは、

お母さんに紙に書いて、褒められることですので、

子どもからすれば、認めてもらえた!という、賞状をもらえたようなもの!

それを壁などに貼ってみて、毎日寝る前に暗示のように読んでみてもいいかもしれません。(ただ、お子さんの質によっては、それが脅迫観念になることもあるので、そこは様子見となりますのでご注意ください)

 

 

そして、この紙を見せながら、もう1つ言って欲しい言葉があります。

「あなたは、いつものままで、とっても素敵だよ。いつもの●●君で大丈夫だよ。」

と、伝えてあげてください。

 

トリッピーキッズや他の教室で、時々会うのですが、

「自分」という認識が薄い子、人がいます。

あなたは、あなたでいいんだから。自信持って!人に合わせないで、人の目を気にしなくていいんだよ。人に合わせすぎだよ!

という方がいます。

 

自分らしくいると、肩の力が抜けて、余裕も生まれて、その場の環境を楽しむ気持ちも出ることに繋がると思います。

「楽しむ」の境地までは、すぐには難しいかもしれませんが、

まずは、「自分でいいんだ」ということを、

大人も子どもも、分かってもらえたらと思います。

 

人と比べない。

人の方が出来てることもあるけれど、それは、その環境においてだけ。

他の環境や人が変われば、秀でることもあります。

 

小学校受験の行動観察は、

何かをするんじゃなくて、「本質は何か?」を親子で見つけることが、スタートだと思います。

 

 

色んな親御さんから相談されるので、

気づいたことを書かせて頂きました。

これは、あくまでも、私のこれまでの経験からの推測と考えです。

全員が全員に当てはまらないと思いますので、気に入った方だけ、御参考になさってください。それもまた、「人それぞれ」ですから。

金子みすずの「みんな 違って みんな いい」 です。

 

一人でも多くの親御さんの「困った」と、

お子さんの「できない」という気持ちを「出来る」に変えたい。そんな願いを込めて。

 

 

文責:大門まき

2016年2017年 文化庁委託事業「あにめたまご」のシアターゲーム表現力講師

2015年2016年 文部科学省「霞が関デー」表現力ワークショップ講師

2015年~トキワ松学園アフタースクール表現力講師

2012年~トリッピーキッズ設立(2013年~トリッピーキッズ表現力教室、代表講師)

2000年~演劇集団女優、円企画所属として、女優、歌手、作詞家として活動

 

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